──パシィっ!!
あっという間に、手にあった小説本を奪い取られる。
「いったぁ〜!なにすんの〜!?」
「〜お前なぁ!?これはダメ!没収!!」
「なんでー!?」
「・・・どうしてもっていうなら18になってから読みなさい」
「もう17だもん!!四捨五入したら18だもん!!」
「・・・お前、そもそも四捨五入の定義、ちゃんとわかってるか?」
全くなにしてんだ安井さんは・・・ってブツブツ文句を言いながら、わたしに背を向ける先生。
先生は、わたしをいっつも、子ども扱いする。
・・・子ども扱いっていうか、おこちゃま扱い?
たしかに自分でも自分のこと、子どもだなーって思うけど。
けど、どうしたら女の人として見てもらえるんだろう。
・・・わかんない。
ずーっと一緒にいすぎて、今さら。