「待て?もしかして…柚那って…小島柚那じゃね!?」

ほぉ…まだ覚えられてる。


そりゃあんだけ酷かったらって話か。

「ご名答。柚那です!」

「…変わったなー。喧嘩の腕も落ちてんじゃねぇの?」

ブンッッ

男の拳は私目掛けて振り落される。

――――ごめんなさい。

先生来ませんように。

「柚那!やめな!大丈夫だから!柚那っっ」


ヒュッ…ドスッ

男の拳を避け腹に一発。

「ちんたらしてんなよ。」

「糞アマっっ!!!」










―――――――――――・・・

数分後。
私の目の前に倒れこむ3人の男。

「腕がおちたのは、あんたらじゃないの!?」

「っっ…くそッ」

「柚那!こんなの普通に断れば…「こら、お前たち!」」

「柚那!生徒指導の野郎だ!」

バタバタとどこかで見た覚えのあるおじさんたちがすごい血相で走ってくる。


あれ、おじさんだけじゃない。

あれ…?


「小島?」


中井先生。


「こいつらは…お前がやったのか?」



うそ。








やだ。











本当に来ちゃった。












「先生!違うの!柚那は「小島!」」


「…私です。」






先生の顔は、悲しそうな顔だった。






なんで、そんな顔。







「高木先生。どうしましょう。」

「悪いのは小島のようだな…。」




先生。
嫌いましたか?






もうこんな生徒嫌ですか?








こんなの女じゃないですか?








あれ?自分が悪いのに。
涙が出そう。