「あ、順番きたよ、柚那。」
「えー何にしよう…。あ、抹茶のラージ2倍で」
「かしこまりました。お会計はご一緒ですか?」
「あ、柚那先に」
「え、一緒で!!おごるよ~」
いいの~?だなんて嬉しそうな顔。
美莉の嬉しそうな顔は、私も嬉しい。
「ごっさまです!!」
「どぉいたしまして。」
美味しい~ってタピオカを口する美莉をニヤニヤとみる男達。
美莉といればいつもこう。
ナイススタイル、顔もすごく綺麗な美莉。
街を歩けば私は、ただの『美莉』のおまけとなる。
「かわいい女子高生!あそぼぉよ?」
「あー、また今度。」
美莉は、さらりと華麗にナンパをかわす。
「中学のころは、こんなのなかったんだよ?私高校デビューだかんなー」
「うそっ!初耳だよ!?」
「あー、中学の頃いじめられっこでさ。んで、デビューしちゃったってゆー…よくあるパターン。」
そ…想像つかない。
「失礼な。」
「だから、なんでわかんのよ!(笑)」
「まぁまぁ…プリ行こうよ!」
ゲーセン方面に進んでしばらく歩いた時
ぐいっっ
「きゃあぁ!?」
「美莉!?」
「どこ行くの?」
見知らぬチャラ男軍団が美莉を囲む。
「ちょっ…やめてよ!!」
「うっせぇ!おまけは黙ってろ!!」
オマケ…?
本当にオマケなんだ、私。
オマケだから守るんだよ。