学校に行ってもこんな私に友達なんているわけなくて、傷だらけになって学校行っても誰も心配なんてしてくれなかった。

近寄ればやられる。

だなんてみんなにも言われた。

でも学校しか居場所なかったんだ。

行けば行くほど苦しくなったのがわかったよ?

でも行かなきゃそれこそ自分を見失いそうだった。


喧嘩しても止めに入る人なんてサツだけだったしね。

でも高校前での喧嘩の時は違ったんだ。


『何してんだ!やめろ!』

そうやって喧嘩に止めに入ったのは先生だった。

『おっさん、こいつのこと知ってる?夜中の番長っつうの』

『いってぇな!離せよ!!』

先生、呆れた顔してた。
冷めた目してた。

『しらねえよ。女の子に手あげるだなんてカスみたいなことして…。』

『……?』

何この人って思った。
女の子って言った。

『警察呼んだから』

『はあぁ!?くそ、ふざけんなよ!』

敵は焦って後退。

その場に残ったのは私と先生だけ。


『何があったかしんないし、説教するつもりはねぇよ?でも女の子なんだからもう少しちゃんとしな。こんな格好やめてよぉ?ぜってぇかわいいと思うけどな。』

『…この学校から出てきたってことは、ここの先生?』

先生は優しく笑った。

『おう!ここに来い。待ってるからよ。』














――――――――――……

「ってゆう馴れ初め!」

「うげー…あっまぁぁい…」

「美莉が聞いたんだろが。」

確かに甘い。
あれから私必死に勉強した。

「でも、なんかよかったや。」

美莉は笑った。

「なんで?」

「いい理由で♪」