まさか…ほんとにほんとに…直樹、なの?
「のぞみが走っていくのが見えたからさ。…追われてたし…。」
全部…見てたの…?
「あの男はドブにハメてきたから心配しないで!だから…帰ろ?」
ニコッと優しく笑って手を差し出す直樹。
幻覚なんかじゃない、ほんとに…直樹、だ…。
帰りたいよ、帰りたいけど…だけど…!!
「来ないで…っ!!」
私は立ち上がって後退った。
「え…何言って…。」
私の拒絶の言葉に、傷付いた顔をする直樹。
…ごめん。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…