「…どう…してなの……なんで…っ」



思い出したくなんか、なかった。


さっきまでの幸せな気分から、ドン底に突き落とされた。



「直樹……もう、会えないよ…っ」



そう思うと。


胸が鷲掴みにされたみたいに痛くって苦しくって…ボロボロ涙が溢れた。


思い出さなかったら、今朝みたいにずっと笑っていられた…?


傍にいられた…?


でも…いつかヤツらに見つかって、そしたら直樹に迷惑がかかる。


そんな事は避けたかったのに。


あの時…やっぱり死ぬべきだったね。


ほんとバカだな、私。