そして、キッチリと包装してある小さな箱を持って、ルンルンしながら待ち合わせ場所に向かった。



「ふふっのぞみ、ビックリするかな?喜んでくれるといいなぁ~!」



ニヤニヤするのを我慢しながら、のぞみが来るのを待った。





SIDE/のぞみ



「んー…こんな感じで良いかな?」



スカートだけ、初めから私が着ていたデニムのタイトスカートで…後は直君のTシャツを借りた。


…ダボダボ過ぎるけど、それが野暮ったくてちょうど良いや。


帽子とメガネも、直君に借りた。


鏡に映る私は、どこからどう見ても、芸能人じゃない。