「地図書くよ!駅まですぐ近くだし、ここ。」



「はぁ…私、外に出てもバレたりしない訳?一年前は芸能人だったんでしょ?」



どうしても引かない僕に、溜め息混じりにのぞみが言う。



「大丈夫!のぞみ、帽子かぶってメガネかけたらいつもバレなかったし!ねっ決まり!」



「もー…仕方ないなぁ。じゃあ解りやすく地図書いてよね。」



強引に決めた僕に少々呆れ気味だったけど、僕は益々嬉しくってテンション上がりまくりだった。






「じゃ行ってきます!18時に駅でねっ!迷ったらいつでも電話してね!!楽しみにしてるから!!」