のぞみの家族に申し訳なくなって、胸が苦しくなった。



「うん…いるよ。お父さん、お母さんと…弟さん。そうだね、思い出してちゃんと帰らないとね!」



素直にそう言えた。


のぞみともう一度、想いを通わせることができたから。


もう恐れることは何もないと思っていた。



「うん…そんで、またやりたいな。お芝居。直君とまた共演したい。」



綺麗な瞳をキラキラ輝かせて、のぞみは言った。


のぞみのこういう所、すごく可愛い。


少女みたいに、無邪気な顔。



「できるよ!のぞみが復帰したら僕もすごく嬉しいっ!!」