しょぼ~んとしていた直君がパァッと明るい顔になる。


…あ、尻尾振ってる犬だ。



「のぞみ…っありがとうっ!……絶対後悔させないから……。」



犬…だったのに、急に男の顔になって…心臓がドキッと高鳴る。


頬に手を添えられ、直君の顔が近付いてくる。


うわぁ~っ!


心臓がバクバク煩くて、ぎゅっと目を瞑った。



「…ん…っ!!」



うわ…いきなり大人のキスだ…。


…うそ……どうしよう…。



「…のぞみ…。」



唇が離れると、ゆっくりとベッドに押し倒された。