「人間じゃないよ。人造人間…?になるのかな。改造人間だよ。正確には教授は私を改造したの。だから見た感じ、以前の私と変わらない。だけど…。」



声のトーンが落ちて、のぞみは俯いた。



「私は…人間じゃない…殺人マシーンなんだよ…。沢山人を…殺し…っ」



のぞみは俯いて…泣いていた。


それは哀しい叫びだった。


のぞみの話が嘘か本当か、なんて考えるよりも先に…体が動いてた。


のぞみが泣いてたら、抱き締めるのは僕しかいない。


のぞみが何者であっても。


僕は優しく…包み込むように、のぞみを抱き締めた。