あたしはパッとしゃがんでそれを取った。
「あぁっ…!」
お兄ちゃんは一瞬にして『シマッタ…』という顔になった。
フフン、甘いわね。
あたしはニヤリと笑いながら手にとったそのパッケージを見た。
「え"…?」
目が点になる。
あたしが手に持っているパッケージには、華奢な体には不釣り合いなほど豊満な胸で、頰を赤く染めてメイド服を着ている美少女が描かれていた。
こ、…これは…
『O-TA-KU』…とかいうオチ……??
あたしはお兄ちゃんを遠い目で見る。
お兄ちゃんは『ヒッ…!!』と身を縮こませた。
「……お兄ちゃん。…こういうのが趣味だったんだ?」