□□
「…先輩」
「うん?」
颯太をジト目で横に見ながら言う。
「……それは暗に自分もオタクだって白状してるようなもんじゃないですかね」
『高菜明太子』という包装のおにぎりを頬張る颯太は、心外な事を言われたという顔をした。
「失礼だなぁ~。俺はオタクじゃないよー」
「でも、お兄ちゃんの本を借りたんでしょう?」
「違う違う。借りたけど、俺は聡とは違うんだ」
「…どう違うんですか」
何だか聞くのもめんどくさくなってきた。
「聡は、ツンデレ萌え。俺は、敢えて言うならツインテールでツンデレ萌え」
「いやいや一緒ですよねそれ!?萌えるポイントが細かいだけで!」
頭が痛い。
まさかお兄ちゃんだけじゃなくて、このイケメン・颯太までオタクであることを知ってしまうなんて。
「やっぱり美保ちゃんはオタクは嫌い?」
颯太はビニール袋から『たらこマヨソースハンバーグ』という包装のおにぎりを取り出した。
味を想像して思わず吐き気がする。
「嫌ですよ。二次元の世界の女の子に熱中してる男の子を見るのは」
これは、正直な気持ちだ。
そういう事に熱中している人というのは何だか得体が知れなくて怖い。
「…先輩」
「うん?」
颯太をジト目で横に見ながら言う。
「……それは暗に自分もオタクだって白状してるようなもんじゃないですかね」
『高菜明太子』という包装のおにぎりを頬張る颯太は、心外な事を言われたという顔をした。
「失礼だなぁ~。俺はオタクじゃないよー」
「でも、お兄ちゃんの本を借りたんでしょう?」
「違う違う。借りたけど、俺は聡とは違うんだ」
「…どう違うんですか」
何だか聞くのもめんどくさくなってきた。
「聡は、ツンデレ萌え。俺は、敢えて言うならツインテールでツンデレ萌え」
「いやいや一緒ですよねそれ!?萌えるポイントが細かいだけで!」
頭が痛い。
まさかお兄ちゃんだけじゃなくて、このイケメン・颯太までオタクであることを知ってしまうなんて。
「やっぱり美保ちゃんはオタクは嫌い?」
颯太はビニール袋から『たらこマヨソースハンバーグ』という包装のおにぎりを取り出した。
味を想像して思わず吐き気がする。
「嫌ですよ。二次元の世界の女の子に熱中してる男の子を見るのは」
これは、正直な気持ちだ。
そういう事に熱中している人というのは何だか得体が知れなくて怖い。