「ふう。美味しかった。
さすが亮ね。」



「ありがとぉー」








その後はしばらく二人でお茶をしながら学校の話に華を咲かせていた。









「ねえ。亮の部屋見たい。」




ドキリ。亮の顔は一瞬強張った
「え゛っ・・・・・」





「何よ。その返事。だめなの。」




「えっと。だめじゃないけどだめ。」





「何よそれ。見たところ亮の部屋は二階よね。」





ドキッ
「そうだけど・・・・。
いっ、今、上には兄さんがいるから。」





「それなら帰り道、紹介するって言ってたじゃない。ってことで行きまーす。」

タッタッタッタ




「だめーー。凜待ってーー。」亮の頭の中ではこれから起こることがざっと予想された。






だが、もう遅い。凜は亮の言葉など聞かず素早く階段を登った。