カヂャ。
「凜、どうぞお入りください。」



クスクス。
「ありがとう。お邪魔します。」



そこには、兄の靴と女物の靴があった。

亮の家は、なかなか大きいので、玄関も広い。そして、亮の母の好みであるアンティークな置物が飾られていた。




「じゃあ、案内するね。」



兄さんは下にはいないみたい。つまり、自分の部屋にいるはず。女物の靴があったってことは・・・・・・。

絶対に凜を二階に行かせちゃだめだ。






タッタッタ。「ここがリビングだよ。ケーキ持ってくるから座って待ってて。」




「はーい。」

ふふ。
楽しみ。どんなのかしら。


凜は期待をして待った。