ガチャ。

「ただいま」



「お帰りなさーい」

凜と亮はのんきに言葉を交わす。


・・・・・。


「自己紹介が遅れました。私、亮の友人、有川凜です。」


「はじめまして。亮の兄の昂(こう)です。」
「それにしても凜チャン美人だねー」




「でしょう。僕の自慢なんだ。」



先ほどのことなどなかったように三人で話す。




そして、亮が席を離れた時

「凜って呼んでいいか?」


「いやです」



「凜。メアド教えろ」


「呼び捨てにしないで。
アドも何で教えなきゃいけないの?」



「俺が知りたいから」



「い・や」
「貴女みたいな最低な男は大嫌いなの」



「ん?さっきのことか?あの女は彼女じゃないぞ。」
「つーか名前知らね。」










パチン・・・・・

「ほんと最低ね。」









「ただいまーー」

・・・・・・・・。

亮が部屋に戻るとすでに二人は険悪な雰囲気だった。

だか、兄の昂はおもしろそうに口元を上げている。
まるで、新しいおもちゃを見つけたかのように。





・・・・・おもしろれ。
調度、退屈してたんだ。











私がその性格直してあげるわ。

凜も口元を上げる。




二人はお互い同じようなことを考えてた。