あれから二ヶ月たった
中村健太先生の事なんて
ただの教師として月日が流れた


「ねぇ〜聞いて
拓からさ、連絡こんのやけど」

香里奈がそう言って
すこしほっぺを膨らまして
あたしにひっついてきた


「なんで〜?香里奈また
なんかしたんやないん?」


いつもの事で香里奈モテるから
ナンパでもされたのがばれた
のかと考えていた


「だって昨日の9時くらいから
寝るって連絡きてそれからないんだよ」


「そんなの気にする事ないぢゃん」

あたしは香里奈の頭を
ぽんぽんとした

香里奈って結構
甘えん坊なんだよね
栞もすごいけど(笑)


「もーいい今日帰ろ!」


「えー来たばっかぢゃん」

そー言っても香里奈は聞かず
とっとと帰っていった



(もー)

とあたしはため息をつきながら
屋上で寝ていた

どーせ栞も由真も楓も
授業だろーな

あたしは全然受ける気なんて
ないし

ひまだな〜






カチャ..


えっ誰


あっ同じクラスの
大谷か


「おっお前もサボりか」

はっこいつあんま
喋った事ないんに
いきなりお前って...

そんな事を心の中で呟いた

そして大谷はあたしの横に腰掛けた