「こらーお前らー」

後ろから怒鳴り声がした

「うわ冴島だ」

冴島は学校一怖い
体育教師だ


「お前ら何してんだ
もう20分もすぎてるぞ」

「まぢでーそこで
おばあちゃん倒れててさ
助けたんだって」

香里奈は馬鹿な言い訳を
した


「香里奈通じんって」

あたしは小声で囁いた


「もういい、お前らの言い訳は
聞き飽きた。早く入れ」


香里奈はあたしに
ガッツポーズをしながら
由真達が座ってる所に走っていった


あたしはやれやれと思いながら
楓の横に座った


「見て見てあれが新しい
先生だってー」

楓がはしゃいでいた


「えー結構若いやん」

そうそれが中村健太先生の
第一印象

「ねー顔まぁまぁなんじゃね?
狙うの?」

「ばか!香里奈声でかいって」




あたしはその時狙うなんて
考えてもなかった