「な…なに…??」


僕は、声のする方へ振り返った


そこには大勢の死神が、鬼のような形相で僕達を睨みながら向かってきているところだった


「逃げよう。どうやら、僕たちのようだ。」


僕はヨクの手を強く握って走った


「捕まえろ!!」


「禁を破った者を裁け!!」


「相手は、どちらも名高い泉の生まれだ!油断するなーー!!」


ドンッ

ドンッ


攻撃されながらも、必死に走った


ヨクは、焦点の合わない目でただ引っ張っられるがままに走っていた


このままじゃ捕まってしまう


せめてヨクだけでも…


「ヨク!僕が時間稼ぎするからその間に逃げるんだ。わかったね??」


「……!!っイヤ!!そんなの…レイが…泡に…!!」

ドンッ


「きゃっ。」


ヨクの前に攻撃がきた


「ほら!早く逃げるんだ!!早く!!」


僕は立ち止まった


「…っ…そんなの…」


「いいから!!早く!!」


僕は精一杯叫んだ