あの出来事があった次の日、私は真美さんに一応その事を話すことにした。
「で、先生が発狂したって?」
「もう凄かったんですよ、壁破るわ部屋荒らすわで‥なんかどうしたらいいのか」
ぐったりした様子で話す私の背中を、真美さんはぽんぽんと撫でてふふっと笑う。
私はくったりとしながらケータイを見ると、数十回の着信履歴とメールが入っていた。
「うわぁ‥明日から学校なのにどこに居るんだ、とかメールが来てる‥」
「あははっ!ストーカー並だねー先生、執着心強いから気をつけないとね?」
「‥そんなぁ」
「送っていってあげるから、早く帰ろう?」
「‥‥はい」
頷くと私はカーディガンを羽織り店を出る、真美さんと会う時はよくこの喫茶店を使う。
今日は先生に喫茶店のケーキのお土産を、買って行くことにした。
「に、してもあんまり酷かったら連絡しなさいね?」
「あ‥はいっ」
「あそこの喫茶店から近いから良いわね、じゃあまたね?」
「ありがとうございました」
車に乗って三分もしない間にマンションに着き、私は中に入っていく。
最上階に上ると、先生がちょうど玄関を開けたところだった。
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