次の日、私は友達に電話をしてイケメン双子のプレゼントを買いに行く事にした。
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「お兄さん、今日ちょっと出かけて来ます」
「‥え?一人で?」
「いえ、友達とです」
そう先生に告げると、何だかふに落ちないと行った表情をする。
私は少し気になったけど「6時には帰ります」と言って家を出て行った。
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「やっほー、あやめっ」
「あ、沙由ー会いたかったわよーって言っても二日だけなんだけどね?会ってないの」
二人でケタケタ笑いながらデパートに行くと、アクセサリー店へとあやめが入っていく。
「八尋がさーここのシルバーアクセ好きみたいで‥千尋は確かブックカバー欲しいって言ってたな‥確か」
「流石腐れ縁、伊達に小中高一緒なだけじゃないね」
「でしょー?もう軽く幼なじみの域入るからね」
あやめはウェーブの掛かったショートの髪を耳にかけ、にっこりと笑う。
無邪気で可愛らしいあやめは二人の友達というか、腐れ縁みたいな感じだ。
「沙由は高校で、二人と知り合ったんだっけ?」
「違うよ、あやめと友達になってからだよー」
「あれ‥そーだっけ?」
「おバカさんめ」
コツンと額を小突くと、あやめは大袈裟に痛がり私を見るとにやりと不敵な笑みを浮かべた。
「あ、これよくない?」
「良いね、値段もまぁまぁだし‥そう言えば八尋ブレスレット欲しいって言ってた」
「じゃあ八尋のはこれで決定だね!」
店員にケースから出してもらい、レジで会計を済ませると次は千尋の誕生日プレゼントを選びに行った。
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