《ピピピピ‥》
バチン―
いったい‥、また目覚まし時計壊す所だった‥危ない危ない。
目覚まし時計の時間を見るとちょうど9時を指していた。
「とりあえず洋服に着替えよう‥て、私昨日ジーパンとTシャツで寝ちゃったのか‥」
ストレッチの入った黒いスキニーと、紺色ボーダー七分袖のチュニックを上に着る。
まだ5月だし、少し寒いからパーカーもソファーにかけておこう。
部屋を出てカチューシャをつけると、私はまっ先に洗面所へと向かった。
「歯磨きしないとねー」
シャカシャカと三分かけて磨き、口を濯ぐと次は洗顔クリームで顔を洗っていく。
「‥さっぱりしたー」
風が清々しいので大きな窓を開けにバルコニーに行くと、私は思い切り窓を開けた。
「ご飯作ろーっと」
「‥おはよ」
「先生おはようございます」
「ご飯は作らなくて良いよ、今から準備するから‥迷惑じゃなかったら今から出掛けない?」
あれ?先生、昨日の一件があってからスムーズに喋れるようになってきてる。
まあ、ちょうど良い機会だから先生が“あのお兄さん”なのか聞いてみよう、出掛けたら。
「私は大丈夫ですよ?」
「そう‥なら良かった、じゃあ支度してくるね」
先生は朝風呂に入り歯磨きをすると2階に上がって行った。
私も鞄とか持ってこないと、化粧水をつけ忘れたのを思い出しパチパチと顔につけると、私は2階に行き軽く化粧をした。
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