剣さんはあたしの耳元でなにかを囁く。
亜也「……」
―――――――――
真緒「どないしてん!?」
亜也「……ま……緒さん?」
なんだかまだふらつく。けど……
真緒「体調悪いん?」
亜也「いえ……大丈夫っす!!少し気持ち悪くて」
真緒「水買ってこよか?」
亜也「……すみません」
真緒さんは近くにある自販機コーナーに入っていった。
亜也「……」
っ……あの時剣さんなんて言うてたんやろ……
真緒「……大丈夫か?」
亜也「……」
だめだ泣いたら
真緒さん…………
あたしは真緒さんの優しさに包まれていたい……
そう思うてたけど
もう無理なんやろか……
ライブが無事に終わってあたしたちはいつものように片付けに終われていた。
ふらつく感じはなくなった…けれど身体がだるいのは治らなかった。
美月「……ちゃん?」
亜也「……」