「別に…」

両親にも言われているが
大人は大嫌いだ。
勿論友達にこんな言葉遣いで話はしない。


「なぁ、お前、俺を誘ってるのか?そんな格好して、襲われたいか(笑)」


笑いながらそんなことをいっている。ただの変態親父だ。

「逆に聞くけど、先生いくつ?」

「俺は29歳。みんな24って言ってくれるけどね。」

29には見えない。24でもそれ以上若く見える。

「ふーん。坂本は?あの…藤井先生は?」

「坂本先生は35歳だな。藤井は…25歳だな。お前あれだろ、藤井が気になるんだろ。よかったな!藤井は陸上部中距離顧問だよ!」

気になる?

「そ、そんなんじゃねーよ!ばっかじゃねーの!」

とにかく逃げよう。保健室から出よう!走って私は自分の教室を目指した。


「俺は凛華のこと好きだけどなぁ…」