「大体な、そんなこと聞くためにわざわざ屋上まで来るか?さっさと教室に戻れ。」
俺は箸を持ってない左手で幼なじみの頭を小突いた。
弁当をゆっくり食べたいがためにわざわざ屋上まで来ているのに、こいつが来るとその計画も台無しになる。
まぁ毎度のことながらこいつは全然帰ろうとしない。
「答えてくれたら帰るー。」
そんな言い方してほっぺた膨らませてみたりしても、別に可愛くないというのが俺の幼なじみの特徴だ。
むしろ、そんなことをするとまぁまぁ普通の顔が不細工に向かっていく。
‥俺からすれば本人がそれに気づかないのが不思議だ。