「い・・・今は、話かけないで!!」


あたしは余裕のない顔で聡をキッと睨み、
きゅうりに向き直る。


なんといっても、あたしは料理が苦手。


なのに。


「こっちは?
何ゆでてんの?」


あたしの言うことなんて聞かずに、


スタスタ歩いてきて、


無邪気にお鍋のふたをとる聡。