「あ。
そうそう、あんたに弟できるわよ」


ママは靴をはきながら振り返り、顔の前で大きなピースサインを作った。


「年は同じなんだけど、あんたより二日遅く生まれたんだってさ」


・・・え?


「だから、弟」


・・・同じ年の、弟?


「ちょうどよかったじゃない。
あんた、昔から弟欲しがってたもんね」


・・・ちょっと待って。
・・・それって、いくつの頃の話よ?