「しずく。
シズク。
雫」


あごに手をあて、
色々なトーンであたしの名前を繰り返す榊原聡に、


「あー!!
やっぱり無理っ!!」


あたしは両手を振りながら、大声をだした。


「お姉ちゃんでいいやっ!!」


「ふ~ん。
どうしよっかなぁ」


くりくりの大きな目と
わざと突き出した唇。