土手であたしが



『聡は、あたしの弟。
それ以上でも、それ以下でも、ない』



そう言ったあの日から。



聡は学校ではもちろん、家でも、全くあたしと話をしようとせず、時だけが刻々と過ぎていき・・・



ママ達が帰国する前日



・・・2人だけで過ごす最後の夜になった。