「あたし達。
もうすぐ、同じ名字になるんだよ」


「ん?」


何をいまさら・・・。
そんな顔であたしを見、目を細める聡。


そうだよ。
あたし達
同じ名字になるんだよ。


なのに
告白とか
・・・ありえないよね?


その
当たり前の事実に


あたしは
ブルブルブル・・・
頭を思いっきり振って
聡をはねのけた。



「聡は、あたしの弟。
それ以上でも、それ以下でも、ない」





・・・絶対



・・・“好き”なんて



・・・言えっこない。