「なんか。
なんか、寂しかったのっ!」


それが
きっと
あたしの
気持ちの
全てで。


あたしのその大声に、聡は足を止めた。


でも


「んー。
不合格」


振り返り、頬に片手をあてた聡の声が風にのって聞こえてきて。


「その気持ち。
もっと短く。
簡潔に」