「べ・・・べ・・・別に。
それは・・・」


「じゃあ。
弟?」


「・・・」


「だって、雫。
弟だって言うなって、言ってたよね?」


困るあたしを嬉しそうに見下ろしながら、


「あーあ。
うつむいちゃって。
雫。
オレのこと、好きでしょ?」


聡は朝と同じ質問を口にする。