2人のあまりの変わりように、2人が見えなくなるまで呆然とその場に立ち尽くしたあたし。


え・・・っと。
さっきまですごく喜んでたよね?


あたし
塾さぼってまで来たんだけど・・・


とは言っても、いつまでもその場に立ち尽くしてばかりもいられず、


「え・・・っと。
じゃあ・・。
あたしも帰るね」


そう黒あくまに告げたとき。


「あれ?
聡?」


さっき猛ダッシュで逃げたはずの聡が、男の子と戻ってきて、3人で犬の頭を撫で始め、じゃれはじめた。