驚いて幸に何か言おうとした瞬間。


「じゃ。
あたしも帰る」


と、幸も何事もなかったかのように言った。


「え?」


幸も?
驚くあたしに、


「え?って・・・。
雫も帰るでしょ?」


当然といった顔を見せる幸と恵。


「ん?
なんで?
だって、これから・・・。
お茶するって・・・」


「あー・・・。
もう、いいや」


そう言って手を振り、顔を歪める恵と幸。


「行きたいなら、雫一人で行きなよ。
あたし達、帰る」


・・・って。
・・・なんで?