あたし
恵と幸
ううん
学校中に
ひみつ
持っちゃった。



冷や汗だらだら
心臓バクバクのあたし達の元へ


「さっきは、ありがと」


輪の中から抜け出した聡がやってきて、


「今日来てね?」


恵にウインクした。


「・・・え?」


何のことかわからずに、頬を赤く染める恵に、


「詳しくは。
親友の彼女に聞いて」


聡は取り囲む女子達に辟易としながらも、あたしを指差し、にっこり笑った。