「思いっきり。
激しくして、あげようか?」



意地悪な笑顔が、超アップになった!と思った瞬間。

それはフッと横に逸れ、

耳に生温かい湿り気を感じた。



「ギャッ!!」



!!!
今。
こいつ。
耳舐めたっ!!



反射的に耳を押さえて、
色気のないつぶれた声を出したあたし。