ナンデスト!?


「た・・・退屈って・・・」


「そ。
だから。
ひまつぶし」


「ひ・・ひま・・・」


呆れて言葉もでないあたしに、


「でも。
お姉ちゃん。
朝からあんなに、オレのこと見つめちゃって」


聡は歩みを止め、
あたしの腕を握っていた手を放し、
ひとさし指の指先だけで、
あたしの腕を上へとなぞり、


「カワイイね」


その指で、
クイっとあたしのあごを持ち上げる。