慣れてるハズなのに。

小っちゃな頃から、それが当たり前のハズなのに。



誰もいない家の中は、
暗くて
寒くて
無性に
寂しくて。



「さあ!
ごはんにしよっ♪」

あたしはわざと大きな明るい声を出して、
ベットの上で起き上がり、

「そうそう。
洗濯もしなきゃねっ」

とっても大きなひとり言を言い続けた。