狭い生徒会室に響くあたしのすすり泣き。


その音しか聞こえない静寂を破ったのは、


「南野雫・・・いる?」


ためらいがちにドアを開けた聡の声。





「・・・。
何やってんの?
おまえら」



あたしの名前を口にした時より、
微妙にトーンダウンした声に、



あたしは慌てて顔を黒あくまの腕から放した。