ばか。
聡。
これ、何の嫌がらせ?


あたしが涙目になった時、


「南野雫いる?」


廊下から、
ドスのきいた不機嫌な声が飛び込んできた。


え?

今度は何?

ビクッとして。

廊下に目線を走らせると。



同じクラスの、メガネをかけた眼力が異常に強い生徒会長が、

開いた窓から体を乗り出し、あたしを睨みすえていた。