急に話題の中心に引きずり出され、居心地が悪いったらありゃしない。


もう!
何なのよ~!!


しかめっ面をしつつ、

あれ?

よくよく見ると、
聡が掲げた右手の先には、
キーホルダーとカギのようなものがぶら下がっていて。


あ・・・れ?


口をひくひくさせるあたしの耳に、


「へぇ・・・。
これ。
南野さんの?」


聡の低く意地の悪い声が聞こえた。