「や。
変態っ!!」


唇をかみ締めながら聡を睨んだあたしに


「雫。
バカじゃねぇ?
そんな顔。
逆効果だって」


はき捨てるように言って、

聡はガタンといすから立ち上がり、


「おまえ。
わかってる?
オレ。
弟の前に、男だよ?」


真顔でそう言ってから


あたしの横にきてしゃがみ


「雫のさ。
反応が。
いちいちかわいいから、
いけないんだろ?」


低い声で、
あたしの耳元に囁いた。