「いや・・。
あの・・・。
聡・・くんは・・。
ほら。
家族になるわけ・・だから。
弟を頼った感じ・・・っていうか。
その・・。
安心かな・・って」


しどろもどろ弁解したあたしに


「へぇ。
弟だから、安心・・・ね」


聡は上体を起こして


「オレ。
弟を演じることはできても、
本当の弟には、なれないから」


まっすぐあたしを見つめた。