「かわりに。
オレが、男を、教えてやるよ」


品のいい形の唇が小さく動き


ギシッ・・・。


ソファに座る二人の距離が縮まった。


「え・・?
あ・・・」


男の子の体重で左側に体が傾く。


「やっ・・・」


と同時に、さっきより近くなった顔に動揺して、
あたしは自宅のリビングのソファでのけぞった。