もし予定があったらもうこの計画終わりじゃね?

『明日ヒマ?』

『明日はちょっと無理かもー! テヘ☆』

『あ……そうですか』

…………。

これで終わりだよ! せつねーなぁオイ!!

てか僕可哀想すぎじゃね?

これ泣いても許されるくね!?

「はぁー……」

「どうしたの? 溜め息と一緒に幸せも逃げてっちゃうよ」

うなだれた首を持ち上げるとにニコニコとした翠が立っていた。

「んでもねーよ、それよりさぁ」

「ん?」

……今ってチャンスじゃん!

よっし! 言え、言うんだ僕!!

「お前明日空いてる?」

言っちゃった……

もう戻れねーな、グッバイ僕。

「空いてるよ? それがどうかしたの?」

え、マジで?

おいおい悩んだ意味ねーじゃんかよ。

まぁそんなに悩んでないけど。

「あぁー……お前なんか欲しい物ないの? 行きたいとこでもいいけど」

「ん~特にないなぁ……」

嘘ついてんのバレバレだってーの。

お前だって他の女みたいに買い物とかしたいんだろ?

無理しないで言えっての。

こうなりゃ荒療治だ。

「じゃあちょっと俺に付き合ってくんね?」

「へ? うん、いいよ」

これで第一段階クリアか。

なかなか手ごわいぞこいつ。

どうなることやら……。