「ゆ・う・こー」「あ・ら・ら・ぎ・ゆ・う・こさぁーん」「きこえてるぅー?」
こう連発して手を振りながら近づいてくるのは、私の大親友の松浦詩歩(まつうら うたほ)



「ねぇ。どしたの?テンションあげてかなきゃ!今日も気持ち良い朝だねぇ!」



詩歩はいつも明るい女の子。今年から入学してきたいわゆる“外部入学生徒”
初めての特別な友達。




中学のころとかも決まったグループにいなくて、つるんだこととかなかったから、一緒にいてとっても楽しい?かな・・



「そうだね。一時間目なんだったっけ?」


「侑子の嫌いな英語だよ。」


「うぇ。前言撤回。テンション下がるよー」


「良いじゃない。がんばろうよ」


「よっしゃっ!英語なんか食べてやるっ///」




私は学校ではこんなかんじでいつも明るい子を演じてる。






じゃないと、自分が壊れてしまいそうになるから。


そうこのころの私は、弱いところを他人に見せるのが怖かったんだ。