「怒らないの?」
今まで脱走した経験から言うと怒らない人なんて初めてだ。



「だって、お前・・・」


「私はお前じゃない」


「蘭。」


「蘭って呼ばないで。侑子でいい。」
”蘭 ”は本当の私じゃない。


「何で侑子はそんなに泣いてるんだ?お前でもそんな顔するんだな。」


「脩サマには関係ない」


「俺は脩サマじゃない。脩だ。」


「シュっ脩ぅ//には関係ない」


こんなことを行ってたら脩が私を道にいたタクシーの放り込んだ。






「ねぇ、どこいくの」


「隠れねぇーと。せっかく逃げたのにまたつかまるぞ」


「逃がしてくれるの?」


「ちがう。かくまってやる。」

脩サマって意外といい人かもしれないって思った。

そして着いたのは、でっかいマンション。


「ここどこ?」



「俺ん家」
「えぇ!」

「しょうがないだろ。」


「ぐゎっ!!」

抱きかかえられ、私は半強制的に脩サマの家へお邪魔した。