SIDE:脩


また、アイツがSOSを発信しまくってた。


そろそろ会場へ案内しようと俺が近づいたとき、アイツは倒れたんだ。

会場は、パニックになっている。とりあえず俺は、今抱えているコイツを連れて、医務室へ走った。


「おい。蘭」「蘭 侑子」

いくら呼んでもいくら揺らしても起きない。

そうしているうちにコイツの目から一筋なみだがこぼれた。



それほど、つらい何かを抱えてるんだと感じて、俺はコイツの手をぎゅっと握った。