「何言ってるの?篠崎さんは蓮兎くんのお家と近いじゃない。私は蓮兎と学校でしか一緒にいれないの。なのに練習時間が少ないと不公平でしょ?だから…」
「これ以上、愛瑠をいじめないでくれる?」
蓮兎が百瀬さんの話を遮って言った。
しかも横からギュッと抱きしめながら。
蓮兎~っ。
私は涙目になった目で蓮兎を見た。
「愛瑠をいじめていいのは、俺だけだから。いくら女のお前でも愛瑠をいじめたら緩さねーから。」
そう言った蓮兎
ドキドキドキドキ…
蓮兎、かっこよすぎるよ…
「…じゃあ、早くお芝居のお稽古しましょ?」
少し涙目の百瀬さん
蓮兎は『はぁ~。』と小さなため息をして
「…ああ、わかったよ。」
仕方なくっていう感じの蓮兎
「愛瑠、ごめんな。ちょっと言って来る。」
ギュッと強く抱きしめながら言う蓮兎
本当は行って欲しくないよ…
でも…
「…わかった。」