バシッ


蓮兎に頭を叩かれる私

「痛ぁっ!!ちょっと、何すんのよっ!」

涙目で蓮兎を睨みつける

「ばかっ!『何すんのよっ!』じゃねーよっ!!なんでそんなに棒読みなんだよっ!下手にも程があんだろ!!」

「な…っ!!そこまで言わなくたっていいじゃないっ!蓮兎のばかっ!じゃあ、そこまで言うなら蓮兎がお手本してみてよっ!!」

蓮兎、ひどいよっ!

これでも頑張ってるのに…

こうなったら蓮兎のお芝居にダメ出ししてやるんだからっ!!


「…上等だよ。見てろよ、俺の王子役。惚れ直してもしらねーかんなっ!!」

「惚れ直さないもんねっ!!」

べーだっ!

やれるものならやってみなっ!


「ふぅ…」

深呼吸する蓮兎

そして